2011-03-31

2011年3月31日に見た映画:『ザカリーに捧ぐ』と『故郷』

ザカリーに捧ぐ : 松嶋×町山 未公開映画を観るTV [DVD]
B004BR3LTA『ザカリーに捧ぐ』(2008)
ザカリーが可愛いので、もう嗚咽が止まらない。
爺さん婆さんになっても、筆舌に尽くし難いつらいことはあるものなのだな、と思うと、ただツライ。


故郷 [DVD]
山田洋次
B0019LSDOY『故郷』(1972)
石船の仕事というものがあったことの記録にしか見えないのは、仕事、というものに対する考え方が決定的に違うからだろう。
「時代の流れ」とは無縁に粛々と地道に額に汗流していれば報われる、そういう仕事があるという考え方に、共感できない(そもそも、石船の仕事とは個人所有の船で工事現場の岩のゴミなどを海に捨てるというものなのだから、始まりは戦後だろうし、何十年も歴史のある仕事ではあるまいと思うし)。

自分が「就職」する前日にこれを見たのは、案外良かったのかもしれない。
僕は、生きて行くために、働くのだ。
金を稼ぐというだけではなく、自分が生きるということは他人と関わるということなのだから。
僕は、他人と関わり、他人と人生を共有するために、働くのだ。
そういうことをはっきりと思えたのだから。

働くとか生きるというのはそんなものだから、今日までと明日からの僕が一番違うのは、僕が、数年後も「働いている」だろうと思いながら生きていけることだ。
僕は、ほんの半年前まで、自分の数年後に絶望しつつ日々を過ごして行こうとしていたのだった。

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