2012-12-18

2012年12月15日生成音楽WSワークショップ-虫の音楽-まとめ

最も元気のよかった蜘蛛とゴキブリの夢の共演
(この黄色のプラスチックの裏に圧電マイクがあり、虫の足音を拾うという仕掛けです。ピンク色で隠した後ろには蜘蛛とゴキブリがいます。アレなのでピンク色で隠してます。)
今年度のスタジオにも生成音楽ワークショップ(Twitter ID: 生成音楽ワークショップ (generativemusic))に来てもらってワークショップを行なってもらいました。先週土曜日が1回目。2回目は2月18日(月)の予定です。近日中に、参加した学生がもう少し詳しくまとめて映像などもつけてレポートを公開する予定です。このポストはとりあえずの記録/メモ。

→記録を公開しました。

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1.
この学部スタジオ授業に、基本的にはハードコアな企画ばっかしてる生成音楽ワークショップに来てもらう主な狙いは「音楽という題目のもとで行われる活動の広さを知ってもらうこと」です。あるいは「音を用いた活動の幅広さに触れること」です。変なコト/モノを”音楽”として提示する活動に接することでポカーンとしてもらえたら良いなあ、と思って来てもらってます。

2.
で、基本的に、企画はお任せで来てもらってるのだけど、今回は”虫の音楽”をやりました。自然豊かな横国のキャンパスのなかで虫を集めてきて、その虫の音を聞こう、という企画でした。
最初聞いたときは「この寒いのになに言ってんだ、こりゃ、この企画はコケるな」と思い、当日は雨も降っていたしとても寒かったのでその疑念はほぼ確信に変わったのですが、「寒いなか落ち葉を掘り返しながら昆虫採集をする」とか「暖かい部屋に戻って割り箸で虫をいじって、虫が動く音を聞く」とかいう作業はけっこう面白かったようで、けっこう盛り上がりました。

3.
「普段は聞こえないけれども拡大増幅して聞こえるようにした音」は、いつもとは違う耳の使い方をさせるものだし、いつもとは違う音の動きに改めて注意をうながすものなので、まあそれなりに面白いものです。まとめると―こういうのは「まとめる」と味気ないもんですが―、「いつもとは違う耳の使い方をすること」と「いつもは気づかない音に改めて注意を向けること」ってのがポイントなんでしょう。まあ、詳しくは近日中に学生たちがうまいことまとめてくれるでしょう。

4.
中川個人の感想を一言。
何よりもまず、虫が気持ち悪かった。ハムスターなら良かったのに(でもハムスターはストレスに弱いのでこういうのに使ってはいけない)。
「虫が動いてカサコソカサコソと立てる音に対して、間髪入れずに”いいねえ”と言う生成音楽WSの感性」を提示できたワークショップとして、良かったのだと思います。中川は「そういう感性は半分くらいは共有できる」という感じの人です。

5.
>当日参加した学生のみんな
では、MLで連絡した要領で、あとのまとめ、よろしく。

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◯メモ:Leif Brush
ちなみにこの”虫の音楽”は、Leif Brushというサウンド・アーティスト(terrestrial wind monitorings)からヒントを得た、もしくはインスパイアされたものらしいです(クレジット関係がどういうことになっているのかよく分かりません。そのうち生成音楽WSのふたりが教えてくれるでしょう)。

虫じゃなくて動物を使う音楽ならアタナシウス・キルヒャーのcat organってのが有名だそうです。

◯メモ:Mira Calix - Nunu
虫を使う音楽としてMira CalixってひとのPVを紹介していました(でもまあこれは虫の音楽じゃないですな。イギリスのWarpってレーベルのミュージシャンなので「エレクトロニカ」とかいわれるジャンルのひとみたい。よく知らないけど)。
05/04/2007 Mira Calix - Nunu (Live In Russia)

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